おいしさは、いつも自然から。らくれん

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酪農家紹介

仙波牧場

愛媛県松山市

今回の酪農家訪問は、松山市平井町の仙波牧場を紹介します。平井町は市内中心部から近く、松山のベッドタウンとして発展してきました。田園風景が広がり、中心を流れる小野川には晩春にはホタルが飛び交い、秋にはシラサギの親子が飛来します。また、秋祭りには女性だけで神輿を担ぐ「女神輿」が開催されたりと地域活動も活発な町です。

仙波牧場について

仙波牧場は、昭和34年、当時の小野農協が中心となって希望者を募り、静岡県より子牛を導入したところから始まりました。それまでは米麦中心の農業を営んでおり、稲作に関しては現在も1.5haほど行っております。当初はなかなか後継牛ができず苦労されたようですが、導入や繁殖を繰り返して10年で8頭ほどまで増やされました。昭和59年ごろに周囲の酪農家に先駆けてパイプラインとバーンクリーナーを導入し、現在の牛舎を建てられました。その後、平成15年に現経営主の豊喜さんが東京より帰って来られて就農されました。

現在は、経営主の豊喜さん、父の清和さん、母のヒロミさんの3人で経営を行っております。取材当時の飼養頭数は成牛15頭、育成・子牛5頭の計20頭です。直近の牛群検定成績は乳脂率4.00%、無脂固形分率8.94%、蛋白質率3.44%と高成績を残しています。

仙波牧場の取り組みと今後

当牧場では2つの理念の基に酪農に取り組まれています。1つ目は「できるだけ高品質な生乳を出荷する」ということです。豊喜さんが就農された当初に失敗された経験を踏まえながら飼料設計をしているので、エサに関するトラブルがほぼ無いようです。また、常日頃疾病にならないよう管理をしているので妊娠鑑定以外で獣医を呼ぶことがほとんど無いとのことでした。もう1つが「牛を自然に近い状態で飼養する」ということです。そもそも牛は野放しで生息していた動物なので、つなぎ飼いという不自然な状況だからこそより強くそう考えるようです。そのための取り組みとしては、極力ストレスを与えないこととできるだけ自給飼料を給与することだそうです。しかしながら、否が応でも時代の流れもあり、輸入乾草の使用割合も増えてきてはいるが、それでもこれからも自給飼料を続けたいとおっしゃっていました。

増頭が今後の目標で、牛舎の繋留数上限の20頭を目指しています。周囲に住宅も多いので牛舎自体の規模拡大は難しいようですが、豊喜さん、清和さんの意向としては、そのような中でも周辺の理解を得ながら可能な範囲で増頭したいとおっしゃってました。

らくれんより

現在、中予地区酪農経営者協議会会長として尽力されている豊喜さん。酪農家戸数が減る状況こそ農家同士の繋がりを大切にし、少しでも多くの人と関わりたいとのことです。そんな仙波牧場の皆様を指導事務所職員一同、これからも応援したいと思います。

(指導事務所本所 菰田哲也)