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酪農家紹介

三津田牧場

愛媛県宇和島市柿原

今回の酪農家紹介は、宇和島市柿原の三津田牧場を紹介します。
三津田牧場のある宇和島市は愛媛県南部に位置し、真珠や魚を中心とする養殖業が盛んな地域です。また、四国有数の夏祭りの一つである「和霊大祭・うわじま牛鬼まつり」や闘牛大会が開催されることでも有名です。

三津田牧場について

三津田牧場の酪農経営は、現牧場主である健(けん)さんの父・清(きよし)さんが昭和20年頃に乳牛1~2頭を導入されたのが始まりです。その後、昭和45年に10頭繋ぎ牛舎を新設し徐々に頭数を増やしていきましたが、国道の開通に伴い立ち退きを迫られ、昭和53年に現在の場所へ牛舎を移転されました。

健さんは高校卒業後に就農され、昭和56年に妻の久美(くみ)さんと結婚されたのち、半年後に経営主となり夫婦二人三脚の経営をスタートされました。

平成19年まで柿と桃の栽培もされておりましたが、ご両親が引退されたのを機に酪農専業となりました。

三津田牧場の取り組みと今後

三津田牧場は、現在、搾乳牛11頭、育成牛10頭の合計21頭を飼養しています。

平成28年度の出荷乳量は約109t、乳成分は乳脂肪率3.88%、無脂固形分率9.03%、体細胞数23万、細菌数11万と、年間を通して安定した生乳を生産されています。

良質乳を生産するコツを聞いたところ、凍結精液を選ぶ際に、乳成分値の成績がオールプラスの精液を選ぶことだそうです。遺伝的に乳成分が高くなるよう牛群改良をしてきたため、特に苦労することなく安定した乳質が保てているとおっしゃられていました。

しかし、体細胞については突発的に乳房炎を発症する牛もいるので気が抜けないとのことで、定期的に個体検査を利用しながら個体能力の把握に努められています。

また、酪農にとって重要である繁殖にもこだわりがあり、能力が高い牛には全て性判別精液を利用されています。以前は、通常精液を利用されていたそうですが、ホルスタインの雄が立て続けに産まれたため、性判別精液の利用に踏み込まれたそうです。始めは16本中1本しか受胎しないなど受胎率の面で苦労をされたそうですが、発情発見に気を配ることで受胎率も徐々に上がり、効率的な後継牛確保に繋がっているとのことです。

三津田牧場のもう一つの特色は、エコフィードの利用です。朝夕に分けて、搾乳牛と育成牛に給与しているエコフィードはたん白が豊富で、一部配合飼料・乾草の代替として利用できるため飼料費の大幅な削減にも役立っています。

先のエコフィードだけでなく、敷料のオガも市内の製材所から無料で提供してもらうなど、経費削減にあらゆる努力を尽くされている健さんですが、現在、牛の事故が重なり飼養頭数が減っているのが悩みだそうで、今後は性判別精液を有効活用しながら経産牛16頭まで増頭し、乳量確保に繋げたいそうです。また、来年は和牛受精卵も導入していきたいと意気込んでおられました。

らくれんより

健さんは、これまでに愛媛県酪農経営者協議会の会長や地域の青年団長、選挙管理委員、PTA会長など一通りの役を勤め上げられ、現在は南予酪農ヘルパー利用組合の副組合長を勤められるなど、積極的に組織活動に参加されております。何事にも明るく前向きに取り組まれている三津田さんご夫婦の今後の益々のご発展・ご活躍を指導事務所職員一同、心より期待しています。

(指導事務所大洲駐在  井伊 稔)